360度画像で“現場に戻らない現場調査”を実現 ──Actlocateが支える東レエンジニアリングのパノラマ活用
2025.08.30薬品製造プラントのEPC業務を手がける東レエンジニアリング株式会社様では、現場調査や設備改造後の情報共有に課題を感じていました。撮影漏れや写真整理、再訪の手間──それらを解決したのは360度画像活用ソフト「ActlocateⓇ」でした。今回は、Actlocateを実際に導入された久田様に、導入の背景や活用方法、今後の展望について伺いました。
- Actlocate導入まで
- – 確認業務の負荷が増えていた
- – 最初からスムーズに使えた
- – 機能と使い勝手とコスト
- 東レエンジニアリング様の活用事例
- – 1ライセンスで複数人が共有できる
- – 360度写真なら撮りもらしを減らせる
- – 膨大な枚数の写真を、時間をかけて探していた
- – 多くの人と一緒に見ることができる
- – 現場調査に足を運ぶ回数を減らせる
- – どこの写真かが一目瞭然でわかる
- 広がる活用アイディア
- – 現場に行かなくても、360度見渡せる資料になる
- Actlocateをおすすめするなら?
- – 機能とコストのバランスがすごく良い
──Actlocateをご導入いただき、ありがとうございます。本日は、Actlocateの活用事例についてお話を伺えればと思います。まずは、御社とご所属の部署について教えていただけますか?
東レエンジニアリング株式会社・久田様(以下・久田様):
東レエンジニアリング株式会社のプラント技術部、技術室チームに所属しております久田です。医薬品の原薬製造プラントですとか、一部製剤のプラントの設計・調達・施工といったEPC 業務を行っております。
──ご紹介ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。>
Actlocate導入まで
確認業務の負荷が増えていた
──それでは早速ですが、Actlocateを導入する以前、御社にはどのような課題がありましたか?
久田様:例えば現場調査ですとか、あるいは設備を収めた後に見返す必要がある時、見たい場所の写真がないとか。こっち向きは撮ってあるけど、反対側は撮ってないということがありました。そのため調査に行く回数が増えてしまっただとか、あるいは完成して収めた後の設備を再度お客様に見せていただくとか。そのような確認業務の負荷が増えているという課題がありました。
──必要な写真が揃っていないことで、現場への再訪や対応の手間が発生していたのですね。
久田様:そうなんです。
──Actlocateを最初に知ったきっかけについて、教えていただけますか?
久田様:同じように、レイアウト図面に360度写真をプロットできるブラウザベースのソフトを、空調のサブコンさんが使っているのを見たことがありまして。そのときに「360度画像は便利だな」と思いました。その頃に御社(コスモエンジニアリング)と設計業務をご一緒する中で、Actlocateをご提案いただきました。
──他社さんが活用しているのを見て、「自分たちも取り入れられそうだ」と思われたわけですね。そうした背景の中で、タイミングよくActlocateをご提案できたのは本当にありがたいことです。
久田様:同じように360度写真を図面上にプロットできて、ライセンスは買い切り型。しかも使い勝手も良さそうだったので導入を決めました。
──導入いただきありがとうございます。導入の決め手が明確にあったとのことで、とても嬉しく思います。
最初からスムーズに使えた
──では実際にActlocateをお使いになって、使い勝手や操作性はいかがでしたか?
久田様:導入時に御社から1時間程度レクチャーを受けたのもあったのですが、最初からスムーズに使えました。
──初期導入後の不具合やご不便などはありませんでしたか?
久田様:特に困ったっていうことはなかったですね。私以外の初めて使う同僚、他の方も困ることなく、付属マニュアルの範囲内で理解できたかなと思います。
機能と使い勝手とコスト
──ありがとうございます。他の360度画像ソフトもご覧になったと伺いましたが、その上でActlocateを選ばれた理由は何だったのでしょうか?
久田様:そうですね。先ほど話したブラウザベースのアプリを100% 知っているわけではないのですが、例えばファイルを添付機能や、360度写真同士をつなぐといった機能性の部分でも、Actlocateが使いやすそうかなと。使いやすいし、便利そうだから、Actlocateを使ってみようかと。
──ありがとうございます。では最終的に導入の決め手となったのはどういった理由でしたか?
久田様:1ヶ月試用期間の中で検討しました。機能が揃っていて、すごく使い勝手が良かったところと、あとはサブスク形式ではない買いきりなので導入しやすかった。機能と使い勝手とコスト、この3点ですね。
──うれしいお言葉をありがとうございます。
東レエンジニアリング様の活用事例
1ライセンスで複数人が共有できる
──ここからは実際の使い方について伺いたいと思います。Actlocateの操作は久田様ご自身でされているのですか?
久田様:そうですね。現場での撮影も、Actlocate Editorでの編集も両方自分でしています。
──他にActlocateを使っていらっしゃるのは、どういった方々でしょうか?
久田様:同じ部署の同僚や上司も含め、何人かで利用しております。弊社では2ライセンスを所有しておりますが、それをいろんな人が共有で利用しているというところになります。
──サブスク型ですと通常はユーザーごとに課金が必要ですが、Actlocateは1ライセンスで複数人が共有できるのも特長です。社内で広く活用いただき、ありがとうございます。
360度写真なら撮りもらしを減らせる
──Actlocateを実際に使っている現場について、もう少し具体的に教えていただけますか?医薬品プラントで活用されていると伺っています。
久田様:たとえば既存設備の改造ですが、すでに建物の中に設備がある状態で、設備の改造、配管の改造といった仕事があります。現場調査に何回も足を運ぶ中で多くの写真を撮るのですが、撮りもらしがあったり、やっぱり違うアングルで見たいという問題がありました。
──そこで360度写真ですね。
久田様:はい。既存設備の改造となるとまずは現場調査ということで、何枚も写真を撮ります。従来の写真だと、撮影方向が限定されてしまうので、あとから「この角度が欲しかった」ということがよくありました。360度写真なら撮りもらしを減らせると思います。
──360度写真なら一度のシャッターで全方位を網羅できますしね。
久田様:その他にも、改造が終わった後に同じ箇所で撮影して、改造前と後の比較ができるようにしていますね。
──なるほど、時系列で比較すると。
久田様:また完全に新設で、建物から請け負って建設という場合も、完成後を撮影しておいて、必要があった際に参照します。,/p>
──納品時のエビデンスとしての記録ですね。
膨大な枚数の写真を、時間をかけて探していた
久田様:これが今までだったら、担当者がそれぞれ撮った写真を集めているフォルダを見るとか、自分で撮ったカメラのフォルダを遡ってみるとか、いつ撮ったかもう曖昧な中で、膨大な枚数の写真を、時間をかけて探していたんですよ。
──それは大変な作業ですよね。
久田様:よく見る場所を何点か撮影しておけば、Actlocateですぐにアクセスできるというところが良いですね。
──なるほど、詳しく教えていただきありがとうございます。お客様へのご報告の場面でも、Actlocateを活用されているのですか?
久田様:そうですね、お客様に説明する時の資料などにも使えると思っています。
多くの人と一緒に見ることができる
──では作成したActlocateのプロジェクトを共有されてみて、周囲の反応はいかがでしたか?
久田様:非常に好評です。例えば現場調査目的ということで申しますと、施設によっては人数を制限される場合があります。つまり見たい人が全員現場に見に行けないということが多々あります。
──そういったケースは多そうですね。
久田様:そんな時に代表者が360度写真を撮影しておけば、社内で多くの人と一緒に見ることができる、レビューができるということで好評です。
──なるほど。遠方の施設や、人数制限のある施設での有効活用については、他社様からもお話がありました。
久田様:あとは、同じ部署のメンバー全員が常にお互いの仕事を見られるとは限りません。そのため、360度写真とレイアウトを組み合わせた資料を作っておくことで、社内で完成写真や仕事内容を共有する手段としても活用しています。とても好評ですね。
──ありがとうございます。とても参考になります。
現場調査に足を運ぶ回数を減らせる
──では、Actlocateを導入してから、どんな変化がありましたか?
久田様:まず、写真を探す時間の短縮です。またその現場に行ったことない技術者への情報共有という意味ですごくいい成果があるかなと思っております。あとは360度見渡せることで、現場調査に足を運ぶ回数を減らせるのかなと。そういった時間短縮とか経費削減につながっていると思います。
──出張回数の削減は業務効率に直結しますね。ありがとうございます。
どこの写真かが一目瞭然でわかる
──具体的に、どの機能が特に役立っていると感じられますか?
久田様:一番はレイアウト図面と360度写真の紐付けですね。どこの写真かが一目瞭然でわかるということと、どの方向を向いているのかがわかりやすいなと思います。
──では逆に、使いながら試行錯誤された点などがあれば教えていただけますか?
久田様:そうですね、どれぐらい細かく撮影ポイントを設定するか、また360度カメラの向きでしょうか。180度ずつぐらいピントがちょっとあいにくいところがあるかな、と感じております。回数を重ねて、経験を積めればいいかなと思っています。
──率直にお伺いします。今後も引き続きActlocateをお使いいただけるでしょうか?
久田様:そうですね。使っていきます。
──ありがとうございます。今後も御社の業務に役立てていただければ幸いです。
広がる活用アイデア
現場に行かなくても、360度見渡せる資料になる
──ここからは、今の使い方とは別の活用アイデアについて伺えればと思います。「こんな使い方もできそう」「こういう分野でも使えるかも」といったアイデアがあれば、ぜひ教えていただけますか?
久田様:そうですね。たとえば工事目的ではなく、SOP(標準作業手順書)やメンテナンス用のマニュアルとしても活用できそうです。現場に出たことがない新しいスタッフにも、Actlocateを使って直感的に説明できるのがいいですね。ファイルの埋め込み機能も活かせると思います。
──なるほど、より直感的なマニュアル作成が可能だと。
久田様:このバルブをこの時に開けるといった説明にも使えそうですよね。メンテナンス周期や業者の情報を機器のところに直接埋め込んでおけば、現場に行かなくても伝わると。そういった使い方もできそうだという声をお客様からいただいたことがあります。
──なるほど。参照資料や情報をActlocateに埋め込むことで、より視覚的で、直感的に伝わるマニュアルが実現しますね。
久田様:そうですね。実際に現場に行かなくても、360度見渡せる資料になるのは普通の写真よりも便利だと思いますね。
Actlocateをおすすめするなら?
機能とコストのバランスがすごく良い
──本日は貴重なお話をありがとうございました。最後に、Actlocateを他の方におすすめするとしたら、どんなポイントを伝えたいですか?
久田様:そうですね、やっぱりActlocateは機能とコストのバランスがすごく良いです。コストパフォーマンスが良いという言い方になるのでしょうか。単に安いっていうわけじゃなくて、すごく機能が優れているのに、買い切りで使いやすい。またライセンスが個人と紐付くわけではないので、社内での展開がしやすいというところですね。
──本日は本当にありがとうございました。今後の開発にあたっても、今日のお話をしっかり活かしていきたいと思います。
久田様:ありがとうございました。
– 2025年6月6日 Teamsにて実施
今回のインタビューを通じて、東レエンジニアリング株式会社様がActlocateをどのように導入し、現場調査や設備改造後の情報共有に活用されているのかを伺いました。撮影漏れの解消や再訪回数の削減といった具体的な効果が明らかとなり、今後はマニュアルや教育分野などへの展開も期待されます。 今後ともActlocateをよろしくお願いいたします。


