写真整理の”見える化”で業務効率を一変 ──レイズネクストが選んだ、Actlocateによるパノラマ活用術
2025.10.08プラント設計やメンテナンスを手がけるレイズネクスト株式会社様では、現場写真の属人化や整理の煩雑さに課題を抱えていました。「撮った本人にしかわからない写真」を、「誰でも直感的に使える資料」へ──。その鍵となったのが、360度画像活用プラットフォーム「ActlocateⓇ」でした。今回は、設計部門で実際に導入・活用されている伊原様に、導入の背景や効果、そして活用の広がりについて伺いました。
Actlocate導入まで
レイズネクスト様の活用事例
広がる活用アイデア
Actlocateをおすすめするなら?
──Actlocateをご導入いただき、ありがとうございます。本日は、貴社におけるActlocateの活用事例についてお話を伺えればと思います。まずは、貴社とご所属部署についてご紹介いただけますか?
レイズネクスト株式会社・伊原様(以下・伊原様):
レイズネクストは石油精製や化学工場などのメンテナンスとエンジニアリングを主にしている会社です。全国に拠点がありますので、そこで事業の展開をしております。私は配管設計を担当し、エンジニアリング本部の配管部に所属しています。
──ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。
Actlocate導入まで
写真整理に大変時間がかかっていた
──ではさっそく、Actlocateを導入する以前にあった課題についてお伺いしたいと思います。
伊原様:はい、現場調査時に気になる箇所は現場写真を撮りますが、それを撮った人しか詳細がわからないという問題がありました。写真を整理するために時間を設けて、写真に番号を付け、撮影場所を図面に記載するのが通例で完成した資料は、写真と撮影場所の情報がバラバラで、紐づいていなかったのです。
──なるほど、それは大きな問題ですね。
伊原様:写真整理に大変時間がかかっていました。また現場調査に行った時には気になるポイントについてスクリーンショットを撮ってはExcelに貼り付けてコメントを書いていたのですが、これも手間でした。
──共有のための資料を作る負担が大きいですね。
伊原様:やはり最大の課題は、撮った人にしか場所がわからないということですね。せっかく撮っても、ほかの人が活用できない写真では意味がないです。
──属人化の問題ですね。
どの視点で見ているかわかりやすい
──そんな中で、Actlocateを知ったきっかけは何でしたか?
伊原様:貴社(コスモエンジニアリング株式会社)と仕事をさせていただいた時に、実はこういうものがありますと紹介いただきました。
──最初はどういったところに興味を持たれましたか?
伊原様:まず使い方が簡単だっていうところが1点目で。それから写真を撮った場所や、どの視点で見ているかわかりやすい。課題に感じていた部分を解決してくれて、すごくいいなと思いました。
Actlocateはリーズナブル
──ご検討の際に他のソフトとの比較をされましたか?
伊原様:まずMatterportです。あとは比較というほどではないですが、Actlocateと同じようにパノラマ写真を使うソフトを参考にしました。
──なるほど、そういった他のソフトも比較された上で、Actlocateを選んだ決め手というのは何だったのでしょうか?
伊原様:Actlocateはリーズナブルと思います。それにサブスクではなく買い切りということで、追加費用がかからないのが大きなメリットだと思いました。
──はい、今はサブスクリプション(期間契約)の方が一般的です。Actlocateはそういった面でも差別化ができているのかなと感じております。
伊原様:そうですね。いいと思います。
──Actlocateはライセンスが人に結び付きませんので、ユーザー数に応じた費用がかからないことについても高評価をいただいています。ありがとうございます。
レイズネクスト様の活用事例
パノラマと点群、それぞれの強みを使い分け
──では、ここからは現在のご利用状況についてより詳しくお伺いしていきたいと思います。
社内での展開はいかがでしょうか?
伊原様:部内で展開もしていますが、Matterport(※)を使っている人もいます。私の案件ではActlocateをよく使っています。
──なるほど、貴社では点群データとパノラマ写真を両方活用されているのですね。
伊原様:はい。明確な使い分けの基準はないのですが、時間が限られていて、とにかく自分で写真を撮ってすぐ使うというケースだったり、あとは過去に撮影した360度写真を集めてきて貼り付けたり。そういう時は断然Actlocateです。
──Actlocate導入以前からパノラマ写真を利用されていたのですね。
伊原様:はい。以前からパノラマ撮影はしていたのですが、写真整理の面で課題がありました。
──点群データを活用する高機能なソフトも使えるというなかでActlocateもご活用いただけている決め手は、やはり手軽さということでしょうか?
伊原様:手軽さもありますし、あとクラウドに上げるデータ量で金額が上がっていくソフトは、使えば使うほど料金が上がっていくので、そこがちょっと大変かなと感じています。
──なるほど、Actlocateは費用の面でもニーズに合ったということですね。
※:MatterportⓇは、Matterport社の商標です。
写真整理の時間を大幅に短縮
──それではActlocateを活用している施設はどのようなものかお聞かせいただけますか?
伊原様:化学工場、非鉄金属、石油精製、食品生産工場、様々な場所で活用しています。
──幅広い分野でご活用いただいているのですね。差し支えのない範囲で、より具体的にお伺いすることができますか?
伊原様:見積時の現場確認で撮影した写真情報の共有で使っていたりします。今実際の画面を共有して、お見せします。
──これはすごい、たくさん撮影されていますね。
伊原様:これは設計の引き継ぎになるのですが、現場の写真を順番に貼り付けています。1階だったり2階だったり、撮った写真をひたすら貼り付けていくという使い方です。
──広大な敷地で多くのパノラマ写真を撮られていますね。
伊原様:そうですね、実は最初はMatterportでやろうとしていたのですが、最後もう時間がなくなってしまって。1時間ぐらいしかなかったので、ひたすらパノラマ写真を撮っておいて貼り付けたという感じですね。
──写真同士のリンクは行わず、とにかく貼り付けていくスタイルですね。撮影自体の手軽さに加えてプロジェクト作成も手早くできたと。
伊原様:そうですね。撮影した場所に置いていく作業はありますが、撮影者自身なら迷わず配置できるため、写真整理の時間は大幅に短縮できました。
──見回すと高い位置にも多くのコメントが付けられていますね。
伊原様:現場調査で見て、気になる部分にコメントを入れています。取り合いだとか、ここは不要だとか。
──ありがとうございます。実際にプラントで使われているところを拝見できて、大変参考になりました。
360度パノラマ写真で引継ぎ資料を作成
伊原様:今まさに設計の引継ぎをしようとしているのですが、計画図にパノラマ写真を貼り付けた資料作成をしています。パノラマ写真を貼り付けて、どの辺を配管通しているのかとか、干渉するのか?しないのか?そういうことを計画図に貼りこんで、コメントを書く事をしています。
──従来の写真と計画図の組み合わせよりも、パノラマ写真を使った方が伝わりやすいですね。
伊原様:今どちらを向いているかも直感的にわかりますからね。伝わりやすいと思います。
──それでは引き継ぎですとか、情報共有をされた側の方の反応を聞かせていただけますか?特にActlocateのプロジェクトを初めて見た方の反応はいかがでしたか?
伊原様:やっぱりパノラマ写真はわかりやすいと、反応は良かったです。こういうのがあるよってウォークスルーで見せたら、その後も使ってくれています。活用してもらえているかなと感じています。
写真の場所を「見える化」
──社内展開も積極的にしていただいているということで、ありがとうございました。では、Actlocateを導入したことによる変化はありましたか?
伊原様:具体的な効果まではまだ何とも言えないのですが、やはり写真整理の時間短縮につながっているのが一番です。大量の写真から目的の場所を探す時間を短縮できているのではないかと思います。
──そういった確認作業の負担を軽減し、他の業務に時間を費やせる。
伊原様:Actlocateがなかったら、次の写真を探すたびに「この写真はどこだろう」と推測しなければなりません。これはパノラマ写真でも同じで、場所は書いてあっても、どの方向を見ているのかがわかりづらいんです。でもActlocateなら、図面上に「ここ」とプロットするだけで、計画する人やレビューする人の悩みを解消できます。自分がその写真を撮ったときに何を見て、何を考えていたのかも、相手に伝わりやすくなると思います。
──写真を探す時間の短縮や、情報伝達の面で良い効果があったということですね。
伊原様:やはり、情報共有の支援と、写真の場所の「見える化」ができたことが大きいです。またパノラマ写真にコメントを書くことによって、何の意識を持ってこの写真を撮ったかが相手に伝わりやすいです。
──「見える化」、重要なキーワードをいただきました。
広がる活用アイデア
こんなときにもActlocate
伊原様:逆に質問なのですが、貴社の方では何か変わった活用事例はありますか?
──そうですね、例えば3Dレーザー計測で撮影した場所を、同時にパノラマでも撮影しておいて、プロット位置に使うというケースがあります。
伊原様:ああ、興味深いですね。
──ほかにも、お客様の中には点検ルートの説明資料として利用されている方もいらっしゃいます。工場内の機器ごとにパノラマ写真を撮影し、それぞれにPDFマニュアルを貼り付けて、ルートの説明とあわせて直感的なマニュアルとして構成するという。
伊原様:いいですね。直感的に理解できそうです。
──また、リアルタイム映像を映す定点カメラのURLをActlocateに貼り付けて、ウェブで開けるようにしている事例もあります。
伊原様:URLも貼れるのですね。
──はい。メモ欄にURLを入力するだけでリンクになります。プロジェクト内にファイルを埋め込むだけでなく、外部情報ともつなげられるので、Actlocateを情報のプラットフォームとして活用することが可能です。
伊原様:なるほど。
──作りがシンプルだからこそ、アイデア次第で活用の可能性がどんどん広がります。
Actlocateをおすすめするなら?
Actlocateは10分でマスターできる
──では最後に読者の方にこのActlocateをおすすめするとしたら、どういったポイントを強調されますか?
伊原様:まず操作が簡単、効率的に情報の共有ができる、あとはライセンスが買取りなので費用が抑えられるという3つです。事業所で興味を持ってもらえたので、実際にこうやってできますって社内プレゼンをしたのですが、教えるのは本当に10分ぐらいでした。それですぐ習得していますので。Actlocateは手軽さがすごいなと思います。
──うれしいお言葉、ありがとうございます。
本日は貴重なお話をお聞かせいただきました。今後もActlocateを活用していただければ幸いです。
伊原様:こちらこそありがとうございます。
– 2025年6月18日 Teamsにて実施
本インタビューでは、レイズネクスト株式会社様がActlocateを活用し、現場写真の「見える化」によって業務効率や情報共有をどのように改善しているかをご紹介しました。属人化しがちな写真整理の課題に対し、誰でも使える直感的なツールとしてActlocateが確かな効果を発揮。設計引き継ぎや教育、社内展開の面でも、今後のさらなる活用が期待されます。
今後とも360度画像活用ソフトウェアActlocateⓇをよろしくお願いいたします。

